|
[基本の考え方]
病院は重傷者の治療で手一杯です。開業医は救護所を受け持つが、
医師一人当たり数十人から百人を超す負傷者に対応しなければなりません。
また医療資器材も大量に不足します。この状況で通常の医療と同じことはできません。
消防は三角巾の使い方を教えていますが、市民は持っていないので実際には使われません。
「NPO法人 災害・医療・町づくり」では、この状況を解決するためには、
身近にあるものを使って市民自身が応急処置を行なう必要があると考え、その方法を教えています。
1)止血法 2)傷の手当て 3)骨折の固定法 について。
1) 止血法:直接圧迫止血法
中枢の動脈を圧迫する方法は医療者でも、この方法で出血を止めるのは難しく、
動脈の位置を知らない市民には不可能である。
中枢で縛る方法は市民でできる緊縛手段は紐、ゴム、などであるが動脈の拍動を止めるのは難しい。
中途半端な緊縛は、静脈は止めるが動脈は止まらず、うっ血状態を作り余計に出血する。
外科医はまず直接圧迫を試みるのが普通で殆どの出血は直接圧迫で止血できる。
|
具体的方法;
きれいなタオルなどで[面として]押さえる。
この際血に触れないために
買い物用ビニール袋やラップを手袋代わりにする。
止血できたら、傷の手当てに準じる。
|
 |
2) 傷の手当て : 湿潤療法、ラップ療法
市民の身の回りには、消毒液もガーゼもない。そもそも湿潤療法では、
消毒もガーゼもしてはいけない治療で、水とラップがあればよい。
ワセリンがあれば有ったほうが良いが、なくても良い。具体的方法と、
医療機関にかかったほうが良い場合を教える。
考え方 ; 傷の汚れを取るため水で洗う。傷を乾かさないためラップで蔽う。
傷から浸出液が出るので外に出るように出口を開けるため全周に絆創膏は貼らない。
毎日洗ってラップを張り替える。
具体的方法 ;
1. 出血していればタオルで圧迫し止血する。
少量の出血であれば傷の手当てをした後ラップの上から圧迫する。
2. 水で洗う。目的は傷の汚れを洗い流すこと
3. 水をふき取る
4. ラップをはる
5. ワセリンがあればラップにぬる。(痛みが取れる)
6. 絆創膏でとめる(水分が出るように全部ふさがない)絆創膏がない場合電気工事用の
ビニールテープは肌の刺激が少ないので使える。
7. 包帯があればまく
8. 毎日洗ってラップをはりかえる

|
医療機関にかかったほうがよい傷 |
| 筋肉が裂けていたり、骨が見えているような深い傷 |
 |
| 傷の奥に砂やガラスなどが残っている傷(洗い流すだけではとれない) |
| 動物に咬まれた傷 |
    |
|